サクラと呼ばれる人たち

会い系サイトでは、サクラと呼ばれる人たちが、利用者のフリをしてメールの受け答えなどをしている場合があります。サクラとは、もともと江戸時代に、興行主から依頼されて芝居などを盛り上げる役割の人たちのことでした。そこから、客のフリをしてその他の客の購買意欲をそそる者のことを意味するようになりました。
出会い系サイトでいうと、サクラは会員のフリをして、他の登録者からより多くの利用料を使わせることを担っています。例えば、理想的な女性に成り済まして男性を誘ったり、頻繁にメールのやりとりが出来るよう、思わせぶりな態度をとったり、手口は周到です。
サクラは多数存在していますが、ある法律が改正されたことによって、その存在がますますはっきりとしてきました。その法律とは、「出会い系サイト規制法」です。
平成15年(2003年)6月13日に公布、平成15年9月13日に施行された「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」（別名：出会い系サイト規制法・出会い系サイト被害防止法）が、2009年2月1日付けで改正され、出会い系サイトを取り巻く環境が、大きく変化しました。出会い系サイトは、まず営業する上で公安委員会への届け出が義務化し、未成年者が利用できないよう、個人情報の確認も義務化されました。風俗店などのように、許可制になったため、これまでのような無料の出会い系サイトがほとんどなくなってしまいました。
そのため、営利目的の有料出会い系サイトが激増し、それにつれてサクラの数も増えていきました。それまでは、サクラの被害者の大多数は男性だったのですが、法改正されてからは、男性女性関係なく被害にあっていて、悪質な有料出会い系サイトは後を絶たない状況です。